キュレーションホテル第2号 熱海 須藤水園(すとうすいえん)

屏風は折り戸になっており開けるとキッチンが現れます。幅3.6メートル、奥行き1.1メートル、厚み55ミリのヒノキのカウンターが目を引きます。ここのヒノキの一枚板はすべて間伐材を使用。キッチンキャビネットは大工さんと建具屋さんによる手作り。面材の杉の正目の揃った木肌が、カウンターのワイルドな木目とのコントラストを生み出します。金具は日本橋の老舗西川商店のもの。キッチンの奥の、六角形それぞれに曜変天目のような味わいを見せる伝統のモザイクタイルは、多治見の杉浦陶器製。 照明はもともと湯殿にあった銅製の大型シンクから、鉄の造形作家の上野玄起氏が制作。